異世界拷問姫4巻感想(二週目)
異世界拷問姫の4巻の二周目が終わりました。 いやぁ二周目でも面白いですよ! (ぶっちゃけ二周目の方が面白いかも)
とりあえず三巻で悪魔は全て倒し終えたのですが、まだ物語は続くのです。というよりここからが本番だと私は思っています。
最初は今まで話に関わってこなかった獣人族の村で虐殺事件が起こり、櫂人君に助けを求めるところから始まるのです。そして櫂人君はそれを悪魔の仕業と断言しました。しかし悪魔は三巻まてで全て倒したはず……という感じで物語が進んでいきます。
そして今回の話のメインとなるのはジャンヌ・ド・レという新たな拷問姫の登場ですね。読み直した感想としては最初はかなり頭がこんがらがっていたので、より深く理解しながら、キャラの心情に着目しながら読むことが出来ました。
ジャンヌを見て最初に思ったのはこんなにも機械的な喋り方だっただろうか? という印象を受けました。そしてそこからジャンヌに連れられて世界の真実が明らかになっていく訳ですが今回はドドドドドと畳み掛けで明かされる真実が分かっていながらも非常に楽しかったです。
そして初見では驚いた人も多い『真の黒幕が肉屋である』という事実。それに関しては二周目だからこその見方はありませんでしたね。ここはぶっちゃけ初見の方が面白いかもしれません(当たり前)。 ただ肉屋は聖女の子供で聖女のためにずっと動いていたのです。ただ一人孤独に誰にも理解されることなく聖女復活という目的の為に。 そのために肉屋はずっとエリザベートたちを騙していましたが彼がエリザベートに言ったことは全て真実なのです。彼自身がエリザベート達との平和な生活を望んでいた。それでも彼は聖女のたった一言と天秤にかけて聖女を選んだのです。それを決断するまでの肉屋の事を思うともう色々としんどいものが……
さて、そんな感じで物語が進んでいく4巻ですがこれはあくまでプロローグだったなという感想が二周目であるが故にそう強く実感しました。ていうか最初にヒナと櫂人君がイチャイチャしてますけど最後の櫂人君の決断を思うと数少ない日常であり、それが宝物だったんだなと私は少しだけ感じました。
個人的に櫂人君が大好きでもう六巻を読んだ後だと櫂人君が動いて、喋ってくれるだけでとても感慨深くてグッとくるものがあるのです。 あと序盤の人類の敵として君臨してる櫂人君が凄くカッコイイです!!
しかしなんと言っても拷問姫の4巻の一番の盛り上がりは櫂人君VSエリザベートですよね! 櫂人君にとって憧れの人であり、その人のために人類の敵となるとまで覚悟した櫂人君。 その櫂人君がエリザベートと戦うのですよ! エリザベートのために人類の敵となり、その人類の敵を倒すのがエリザベート。もうこれだけで胸熱展開なんですよね!! エリザベートは絶対に櫂人君の愚行を許さない。しかしそれは櫂人君も同じなんですよね。 エリザベートは(自分のために)人類の敵という罪を背負うことを許さず、櫂人君はエリザベートが処刑されることを許さないしそれを受け入れるエリザベートに理解しつつも納得していない。だからこその衝突なんですよ! もうこのすれ違い感がむず痒くて……堪らなくて最高です!! そして戦闘中に櫂人君が言う
「そんなもん、お前に死なれるより百万倍マシだ!」
あーもうカッコイイ。最高かよ。 櫂人君にとって『エリザベート>人類の敵になる』ということなんですよ! ていうかもうこれプロポーズ…… さらにここから押して……
『俺の勝手で世界よりお前を取って、何が悪い!』
キャーーーーーーー!! もうホントに櫂人君がカッコイイですよ! しかもその後に櫂人君が実際に世界を救うと思うとああああぁぁぁぁぁですよ!!
と現場からは以上です。
さて総評に入りますがやっぱり櫂人君はカッコイイってことがハッキリと分かりますね。 ただ全体的に今回の4巻は読み直しをしてて二周目だからこそ刺さる物は私個人としては肉屋くらい特にありませんでした。そのため少し書くことがないかなぁという印象です。ただ情報量が多いので二周目だからこそ整理して読むという楽しみ方は出来たと思います。
では、本日はここまで! ここまでお読みいただきありがとうございました!
何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるんだが? Web版と書籍版の比較
今回は先日書いたMF文庫Jさんの『何故かの』という作品のちょっとした比較記事となります。私は読み終わったあと折角だしWeb版も読んでるみるかってことで個人的に苦手なカクヨムで読んだんですよね。 (使ってみてカクヨムがなんか使いやすくなってビビったのはココだけの話。もったカクヨムってカクカクしてませんでしたか? カクヨムだけに……)
さて、とりあえず本題の『何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるんだが?』のWeb版と書籍版の比較を出来る限り失礼のないように紹介したいと思います。
まず最初に書籍版にのみある部分から
・挿絵 ・少し増えた書き下ろし ・最後のエピソード『きっかけ』
そして次はWeb版にのみある部分
・ジョジョネタ ・おまけSS ・朝倉さんからの安藤君への『あ〜ん』 ・なにかある度に『○○のフレンズなんだね!』という名無しクラスメイト
といった感じになっています。 また書籍版になるにつれて改稿が少なからずされているのですが何故かのの場合は主にパロネタがされていました。 一番印象的なのを挙げるとリゼロパロ→イセスマパロになっていたりしています。個人的に読み比べて書籍版からはいったのですがかなり毒抜きされてるなぁって感じの感想でした。 でも書籍版の方が今の流行りネタのパロになってるのでライブ感は強いのかなと。 あと書籍版だと女性キャラが『はぅ!?』とか可愛い仕草を見せたりと文字だけなのですがラノベらしさが強くなっています。 ベースは大きく変わらないのですが『萌力』が段違いに書籍版の方が上です(確信)
そしてWeb番ですが書籍版に比べると表現が少ないのでそこそこ読者の想像力に頼る形になるのかなと。 (私の場合は書籍→Webでイメージ完成していたからなんとも言えない……) ただWeb版のみで読める“おまけSS”にかなりギリギリを責めてくるパロネタは本当に最高の一言としか言い様がありません。 (皆の者……リゼロパロは凄いから是非、見てくれ!! 15話の『自覚』ってところだ……) 個人的にこういうの言うのもどうかなと思うのですがWeb版の方がやっぱりパロに棘があって好きかもしれません…… (あと、おまけSS)
ただ、それは個人的には書籍版でしっかりとキャラのイメージが組み立てられていたから楽しめたってところもあると思うので、やっぱり書籍版も良いなって感じです! というより書籍→Webに行け! 絶対にそれだと楽しめるから! 私が保証する!!
『Web版の方が面白いならWeb版だけで書籍版はいいや……』
そんなことを考えたそこの貴方! 甘いのですよ! たしかに何故かのはWeb版だけでも楽しみますが書籍版を読んだからこそ朝倉さんの姿を挿絵とかでより鮮明にイメージ出来るようになるためやっぱり書籍版を買った方が私は良いと思います!! しかもなんと挿絵は口絵を含めて12枚! それに挿絵には地の文が無いという性質上、Web版で描写が殆ど描写の無かった朝倉さんが安藤君とのデートに着てきた私服があります! さらに書籍版では女の子の細かな描写が増えていてより可愛いためWeb版だけの人も絶対に書籍版を買うべきです!
つまりまとめると……
・書籍版だけの人はオマケSSに棘のあるパロが最高だからWeb版読め
・Web版だけの人は女の子が更に可愛くなってるし挿絵がめちゃくちゃ良いから書籍版買え
といった感じです。
あと紙フェチの私は紙本信者なので絶対に紙で本を買いますけど……(隙あらば自分語り) まぁーとりあえずWeb版も書籍版も両方目を通しましょう!
現場からは以上です!!
何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるんだが?~感想~
本日は珍しくラブコメを買いました。その作品は『何故かの』というMF文庫Jから出発されてる作品です。
設定を簡潔に述べますと
ラノベ好きなぼっちがいるよ!
↓
席替えで美少女が隣!?
しかもラノベを読んでいる!!
↓
美少女(ラノベ読んでるんだから話しかけてきなさいよ……)
一言で言うと「こういうの大好きです!」というわけでとりあえず購入。そして読む。
はい!面白い! サイコーー!
どうやらカクヨムさんの方で連載してるようですが私は完全に初見で読みました!!
(ぶっちゃけカクヨム読みにくいんだよな……)
さて、そんな『何故かの』ですが読む前に何個か注意事項があります。
1 基本的に地の文が無い。
2 とにかく甘い! 甘い!
3 甘くて依存性になりやすい。
といったところですね。今回はなんと地の文が殆ど無いという構成なのです! それなので私としてはとても手軽で読みやすくて良かったと思います! しかし『地の文が無いとかラノベじゃねぇ!』って方はお気をつけてください。
そして一番重要なのが“とにかくイチャイチャ”が多い。もう多い。ていうか99%イチャイチャで構成されてるだろって感じなのです。
まぁ、私はそれが堪らなく好きですけどね!
イチャイチャが多いのでとりあえずリア充に強い恨みがあり『リア充絶対○す リア充絶対○す』って考えの人には危険かもしれません。
私も何度リア充爆発しろと思ったことか……
あと一つ言えるのがとにかくイチャイチャしてるので人によっては不満かもしれません。
中身的には苦悩も葛藤もあまりなくてストレスフリーなので“きらら系”みたいな日常系が苦手な人は……って感じですね。
逆にきらら系大好き! って人は今すぐ本屋に行って大人しく買え。
とりあえず紹介はここまでにして、そろそろ私自身の感想に入りましょうか。
まず読み終わった最初の感想としてはイチャイチャし過ぎだろぉ!! って感じですね。
でもこの過度な砂糖が本当に中毒になるのでもう好きぃ……砂糖大好きぃ……ですよ。
あとこの作品は面白いことになろう系のパロが多いんですよね。特に異世界食堂が異世界食道になってて『食べ物がすべて異世界に放り込まれる特性の大食い選手が主人公』とかいうことになってるのが本当に爆笑って感じでとても読んでて面白かったです。様々な“なろうネタ”が多くてもうなろう小説を知ってる人なら絶対にクスリってきますよ! アレ!
ただ裏を返せばなろう系を知らないと笑うポイントが分からないので少し🤔って感じになるかもしれません……
しかし、それで『なろう系知らないし買わね』となるのはとても勿体ない!!
たしかに笑いどころが分からなくてイマイチかもしれない。そこは認めましょう。
だけど、この作品の一番の魅力は表紙を独占していて、私が最初に述べた美少女“朝倉さん”にあるのです!
この作品の一番面白いのは朝倉さんがめちゃくちゃ惚れてて若干のツンデレもあってピュアなところです。作品のシーンで『あ〜ん』するというのがあるのですが、そこで朝倉さんが負けて主人公に『あ〜ん』してもらう時の反応がめちゃくちゃピュアで可愛いんですよ。
そして、主人公の事が好きなのにドストレートに好きって言えない焦らしが本当に堪らないんですよね!!
でも、良いのがそれだけじゃなくて周りのキャラが全員主人公に惚れていないところなんですよ! それによりヒロイン多すぎてメインヒロインの出番少なすぎ問題を解決している!!
つまりこれの一番の魅力は純度100%で朝倉さんと主人公の恋やイチャイチャを見れるところにあると私は述べたい!!
ヒロイン多すぎてメインヒロインの話がほとんど無くてイライラしてるあなた!!
是非、何故かのを読みましょう!
さて、あと『春ロールキャベツの春キャベツ詰め&春キャベツの出汁スープ定食』とか『主人公がラノベのカバーを付けない理由カッコイイ』とか『朝倉さんのおっぱい揉みたい』とか色々と語りたいところはまだまだありますがそろそろお開きにしましょう。
もしかしたらなんか思い立つことがあったら感想というより考察を書くかもしれないのでその時はよろしくお願いします。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話~感想~
今回は『女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話』こと百日百合という大変クオリティーの高い百合小説を読ませていただいたので紹介したいと思います。
まずこの作品と出会ったきっかけですがTwitterでこの作者の“みかみてれん”先生のSSが流れてきたことが始まりです。
そしてこんな天才の書く百合小説がつまらないわけがない。それどころか人生で三本指クラスに入る可能性すらあると盲目的に信じて、必死に探して某密林で電子版を見つけて購入!
読んだ最初の感想としては『書籍版欲しい!!』
いや、ほんとにこの作品は凄いんですよ!
もう百合についてこの上ないと言っても過言ではないレベルでシュミレーションが良い!
匂いとか空気感とか五感に非常に訴えかけてきて甘い空間に誘い、至高の一時を過ごさせてくれます。
不破綾っていう少しミステリアスな女の子が主人公の鞠佳っていうノーマルの女の子を百万円で百日買うところから始まるのですが最後の四章で不破綾が化けます! まさかあんな思いで買ったのとはと言葉が漏れてしまい尊さの海に溺れます。
いや、冗談抜きで尊さの海に溺れます(真顔)
とりあえずアマゾンで電子版が買えるので買いましょう。
買って絶対に損はしないので買いましょう。
不破綾は最初に百日で百合の道に落とすと主人公に言うのですが残念!
落とされるのはこの本を手に取った読者だ!
いや、百合サイコーーーーー!
最後の最後にそう言います。
『男の子で良くね?』
っていう人がいるかもしれませんがそれじゃダメなんですよ! この物語の面白いところが好きという感情を“女の子同士なのにありえない”って否定する主人公が段々と落ちてくのが魅力です。
男の子がそうならないでしょうが!
私は声を大にしてそう言いたいです。
もうちょっとしたイベントの中に本当に素晴らしい一撃が入ってたりします。しかも文章も軽くて凄く読みやすいです。それどころか寄り道することなくただただ不破綾と鞠佳の絡みだけを書いてくれるので途中で飽きることなく一気に読めます。これは本当に百合小説として完成度の高い作品で百合のデビューにも良いのでオススメしたいです。
あとちょっとえっちぃのも◎
とにかく私としては読んでくださいお願いします! と言いたいですね。
ちなみに私はやっぱり最後の最後の不破綾のカミングアウトが好きです。あと鞠佳が一人でいる時に気付いたら不破綾のことを考えてしまうシーンが凄く好きですね。
さて、とりあえずここら辺で終わりにしますがこの作品は何度も言うように本当に面白いです!
絶対に読んで損はしないと思いますので是非! あと男の子は出てこないので安心して下さい。
さぁみんな!
『女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話』を読もう!
PS
2018年度の冬コミ1日目で再販が決定していますので紙で欲しい方はそちらにどうぞ。
ちなみに私も買いに行きます。
異世界拷問姫~櫂人君の幼女化について考察~
実は前から気になっていたことが異世界拷問姫の方でありまして少しブログのテーマからはズレるのですが勇気を振り絞り綾里先生に質問を投げたところ凄く真面目な回答が来たのでまとめたいと思います。※六巻の内容にも触れますので異世界拷問姫の方を全て読み終えてから本記事をお読みください。
さて、まず最初に私が気になっていたこと。
それは櫂人君(イケメン)×幼女(可愛い)の最強の組み合わせは連勤可能なのかどうか!!
イケメンという希望に人類の夢である幼女!
その寿司にワサビのようなマッチが可能か!
前提として櫂人君はゴーレムであり、そのゴーレムの肉体を変えれば幼女にすらなりえます。
つまり櫂人君という設定ならば幼女×イケメンが成立します。
ただこれは考察でしはありませんでした。
一応、前提として『体格の大きく異なる見知らぬ体を着る違和感があり狂う』と一巻で明記されてることから可能性は確実に低いと思われていました。
そして何を思ったのか綾里先生の生存確認の嬉しさにより脳のブレーキが壊れ……
私はTwitterにて櫂人君の幼女化について質問を送りました。また、この場を借りて謝罪します。こんな変な質問をしてすみませんでした!
そしてご丁寧に解説してくださった綾里先生に愚鈍なファンとして一生付いていきます!!!
さて、綾里先生の解説だと
前提として、エリザベート作のゴーレムは魂の記憶している情報に合わせて形状を変えます。これはヴラド作の物も同様です。そして、自動の形状変化が可能でしかない器しか持たない魔術師は、喩え無意識下であろうと異世界には接続できず、異世界で死亡した魂を引き上げることはできません。そのため、ロリ櫂人は成立しない、ということになります。が、前提を取っ払って、あるいは高技術を持った魔術師がわざと幼女に固定した体に櫂人を入れた場合はどうなるかと言うと大抵の人間は「体格の大きく異なる見知らぬ体を着る」違和感から、仰る通りに狂いますが櫂人の場合はそもそもあらゆる苦痛に対する耐性が強いので、こちらは前提を取っ払う必要なく、そのうち慣れますね…本人の認識としては(腕と足を切られたらこれくらいの目線になるか)とかそんな感じだと思います言動は常日頃の櫂人と変化はありませんが、周囲の扱いに不満を思いつつも、だんだん面倒くさくなり、見知らぬ人間の前では事情説明が生じるまでの間は外見に合った言葉遣いをわざとするようになると思います。こちらからは以上です。
少し長いですが綾里先生の文章です。
余すことなく読んでください(真顔)
とりあえず分かることはエリザベートかヴラドを超える(?)魔術師であれば可能ということです。そこで一人だけ心当たりがありませんか?
――そう。六巻最後で現れる異世界拷問姫であるアリスです。
アリスは拷問姫でありますから魔力量も膨大で設定も未知数。もしもそこに魔術の教養があるとすれば間違いなくロリ櫂人君が可能です。
しかしご存知の通り櫂人君は既に……
でも、忘れてるようですがウラドやゴド・デウスは魂の複製を肉体に入れることで蘇っています。
つまり、もしも誰かが櫂人君の魂の複製を用意していれば櫂人君がどうなってようが関係ありません。
一つ言えるのは二次創作においてロリ櫂人君を書くのは可能であるとなります!(流行れ)
さて、次はロリ櫂人君の性格についてですが非常に萌力が高く場合によっては話題になった例のクッパ姫を超える可能性すらあります。
まず前提として櫂人君は痛みに慣れ親しんでますからリョナも可能であることからそんじょそこらの幼女より圧倒的にゾーンが広いのです。
ただここまでだと幼女の機械人形でも事が足りるというものではあります。
私としましては櫂人君の精神で幼女ってだけでもう差別化は充分なのですがそうといかないのが世の常というものでしょう。
まず機械人形に無いものとして幼女の外見からは想像も出来ない人格。つまりギャップがあります。そして綾里先生曰くこれは痛みに体制のある櫂人君からしか出来ないことのそうです。
櫂人君には幼女になることすら可能という最強の隠し技が兼ね備えられていたわけです。
つまり前提からして男の身でありながら幼女になるのは櫂人君にしか出来ない芸当なのです!
ここまで櫂人君である必要を語りましたがそろそろ肝心の萌力についても話しましょう。
櫂人君はエリザベートの最後まで傍にいた愚鈍な従者として作中ではアピールされています。
では、これが幼女に変わると?
結論から言いますと何があっても着いてきてくれる全肯定型最強幼女になりますね。
さらにお菓子作り(ただしプリンに限る)が得意という非常に女子力も高い。
控えめに言って最強ではないでしょうか?
しかもifルートによっては櫂人君はヴラドの養子となることもあったと思います。
そしてエリザベートはヴラドの娘。
これは実質、櫂人君とエリザベートは姉妹ということになります。
あろう事かただでさえ強いロリ櫂人に対して妹属性まで付与されてしまうわけです。
『幼女+ギャップ+女子力高い+妹+リョナ可』
もう、こんな個性の強いヒロインは他にいないのでは????
さらにヒナという機械人形が一応ベースは女性でありますから百合という事になります。
日頃からそんな最強幼女が百合を展開すると。
やはりそんじょそこらのヒロインとは格が違うのではないでしょうか?
そして綾里先生の話では『見知らぬ人間の前では事情説明が生じるまでの間は外見に合った言葉遣いをわざとする』と言っていますから基本的には外では普通にふぇ〜系をしていて家の中では肉食系(狂王)になる幼女なわけなのです。
一言で言うなら萌えの全てを抑えた最強の存在であります!!
しかも更に言うならば幼女肉体で呂律が回らず五巻の最後のあの拷問姫屈指の名シーン
『今だけは俺が王だ。盲目的に、俺に従え』
個人的にはその時の櫂人君がかっこよすぎて惚れたという強い思い入れがあるシーンですが、もしもそれが幼女櫂人君になると間違いなく少しだけ砕けた感じになり屈指の萌えを誇るのでは??
間違いなくカッコイイのに何故か姿等はめちゃくちゃ可愛い! 控えめに言って最高では??
とりあえず櫂人君の幼女化は可能であり、非常に強い個性を発揮しつつ萌力も高いため、ロリ櫂人君の存在が表舞台に出ていてなおかつ夏コミ等で拷問姫の二次創作が展開されるようになった時は八割がヒナでもエリザベートでもジャンヌでも無くロリ櫂人君で埋まることでしょう。
つまり私から言えることはロリ櫂人最高!
その一言に限ります。
さて、みなさん。
こんな茶番にお付き合い頂きありがとうございました。それと綾里先生。今回はこんな狂った質問に凄く真面目にお答え頂き、この上ない感謝を申し上げる所存でございます。
ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。
異世界拷問姫3巻感想(二週目)
遂に物語に一段落つく三巻を読み終わりました。
正直に言って読み直しをしてて面白さは不等号で表すと個人的には三巻>二巻>一巻って感じになってます。 一巻は読み直しでも思うところはそこまで無かったのに対して二巻は櫂人君の変化の振り返りが出来て面白かったのです。そして三巻はエリザベートと櫂人君の関係性が描かれてて、あの六巻を知ってるからこそ心に来るものがありました。
ほんとに良いのは櫂人君がエリザベートとデートをするシーンなんですけどもう平和そのものでもしも最後にあんな選択をしなければこんな日常が待っていたんだろうなって感じでした。
あとエリザベートの本当の想いが櫂人君に告げられた時に櫂人君が『お前のことが好きだからだよ』は本当に心にきます。人々から石を投げられ蔑まれたエリザベート。そんなエリザベートでも櫂人君にとってはヒーローだったのがよく分かるシーンです。
ただ戦闘に関しては特に思うところはありませんでしたね。いつも通り面白くてエグいとは思うんですけど読み直しだからこそ見方が変わるということは無かったと思います。
ここまで三巻を読み直して思ったのは“読み直しをして一番面白いのはキャラの心の変化”に着目して読むのが一番面白いと思いました。
ここでそんなやり取りがあって櫂人君にとってエリザベートが大切だったということを振り返ることによって最後の櫂人君の決断に深みが増すという感じですね。
あと最後のエリザベート処刑で櫂人君が助けるシーンは最初読み直した時は茶番でここでエリザベート処刑して綺麗に完結で良くない? と思ったのですが読み直しでは茶番という印象は変わりませんがここで終わられたらジャンヌとか狂王櫂人君が見れなくなるからやめろ! って思いはかなり強かったです。
ただエリザベートの処刑の時に言い残すことはあるかで数秒躊躇ってから無いというのはシーンは最初のエリザベートと比較してエリザベートにも大切のものができてほんの少しだけ生きたいと思ってしまったというのがよく分かるシーンでした。
そしてこれが一番思ったことなんですが櫂人君が全体を通してカッコイイ! 狂王櫂人君を見たあとだと皇帝と契約して以来、若干の俺様系が出てて狂王っぽさもあり本当にカッコよく見れました。もう狂王櫂人君で櫂人君=カッコイイが体に染み付いてるのでちょっとした動作ですら櫂人君カッコイイ! と思えるのが三巻読み直しでの一番の収穫だったかなと思います。
そして拷問姫の作品を通して思うのが相当、丁寧に櫂人君の心情変化。すなわち狂王に近づくのが描かれていたんだなと思いました。
一巻で生きる意味を、二巻で守りたいと思う日々を、そして三巻で戦って守るという覚悟を決める。正直最初の時は『グロくて面白い』だったんですけど二周目は『グロいけどその中でキャラがどんどん成長していく様が凄く丁寧にかかれててキャラがその決断に至るまでの過程が面白い』に変わっていきました。
そして次は物語の本番である四巻。
正直言ってここからわけがわからなくなって理解不足のシーンも多数あるので整理しながら読んで七巻に備えられたらいいなと思っています。
異世界拷問姫2巻感想(二週目)
少し時間はかかりましたが二巻も二週目を終えました。
さて、今回は二巻を読んだわけですけど正直言って1巻の読み直しよりも面白い!
いやー最初の宴がほんとに狂気そのもので『あれ? こんなに狂ってたか』と戦慄させられました。しかし二巻でも相変わらず肉屋の出番は少なく、よくあれで印象に残ってたなというのが本音です。
2巻は主にヒーローの話です。
櫂人君の存在そのものがヒーローの存在を否定する。だからこそ櫂人君はヒーローを信じない。
しかし櫂人君はエリザベートという彼にとってヒーローに会い、少しだけ変わっていきます。
少なくともエリザベートのためなら人の道を踏み外してはいいと思えるために。
今回は終始エリザベートは戦闘不能で櫂人君が自分でどうにかするしかない展開が多いです。
だからこそ大きく櫂人君が成長して狂王へと一歩近づく回となっており6巻を読んでると『櫂人君はこうして狂王への階段を登るんだな』と思えてほんとに面白かったです。
そして何より軍服櫂人君が見れます。
軍服の櫂人君はほんとにカッコイイです。
またリア友とも少し話してたのですが途中で櫂人君が死人に「家族とか親とか俺にはよくわからないけど、子供を盾にしなかったのは……それは凄いことだって、そう、思います」って言うシーンがあるのですが現在、敬語を使えない主人公が増えてる中で死人にまで敬語を使える櫂人君さすが! という話です。(どうでもいい)
もしも異世界に行く前の櫂人君だったら間違いなくこんなことは言わなかった。それどころかなぜ盾にしなかったのか理解すら出来なかったと思います。しかし櫂人君は死者に向かって弔いの言葉を言うことが出来ました。これはほんの少しながら櫂人君の成長、櫂人君が愛を理解出来るようになったという描写でもあると個人的には思っています。
二巻は櫂人君が狂王の階段を歩み、愛を理解して誰かを守りたいと思う回です。
そして二巻を最後にヒナ、エリザベート、櫂人君の三人が揃って笑い合うシーンは来ません。
櫂人君が皇帝と契約してまで望んだ平和はもう二度と訪れないのです。
ただそれでも愚鈍なる従者“瀬名櫂人”は最後の最後まで拷問姫エリザベートの傍にいました。
読み進める度に最後が分かってる分、辛いものが少しだけありますが私はこれからも読み進めてもう一度櫂人君の行く末を見届けたいと思っています。