ラノベ 感想

読んだラノベの感想をまとめていきます。前にアメブロで書いてたりもしていましたので一部記事はそのコピペになります。また容赦なくネタバレしていくのでご了承ください

異世界拷問姫3巻感想(二週目)

 遂に物語に一段落つく三巻を読み終わりました。

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正直に言って読み直しをしてて面白さは不等号で表すと個人的には三巻>二巻>一巻って感じになってます。 一巻は読み直しでも思うところはそこまで無かったのに対して二巻は櫂人君の変化の振り返りが出来て面白かったのです。そして三巻はエリザベートと櫂人君の関係性が描かれてて、あの六巻を知ってるからこそ心に来るものがありました。
 ほんとに良いのは櫂人君がエリザベートとデートをするシーンなんですけどもう平和そのものでもしも最後にあんな選択をしなければこんな日常が待っていたんだろうなって感じでした。


 あとエリザベートの本当の想いが櫂人君に告げられた時に櫂人君が『お前のことが好きだからだよ』は本当に心にきます。人々から石を投げられ蔑まれたエリザベート。そんなエリザベートでも櫂人君にとってはヒーローだったのがよく分かるシーンです。


 ただ戦闘に関しては特に思うところはありませんでしたね。いつも通り面白くてエグいとは思うんですけど読み直しだからこそ見方が変わるということは無かったと思います。
 ここまで三巻を読み直して思ったのは“読み直しをして一番面白いのはキャラの心の変化”に着目して読むのが一番面白いと思いました。


 ここでそんなやり取りがあって櫂人君にとってエリザベートが大切だったということを振り返ることによって最後の櫂人君の決断に深みが増すという感じですね。


 あと最後のエリザベート処刑で櫂人君が助けるシーンは最初読み直した時は茶番でここでエリザベート処刑して綺麗に完結で良くない? と思ったのですが読み直しでは茶番という印象は変わりませんがここで終わられたらジャンヌとか狂王櫂人君が見れなくなるからやめろ! って思いはかなり強かったです。


 ただエリザベートの処刑の時に言い残すことはあるかで数秒躊躇ってから無いというのはシーンは最初のエリザベートと比較してエリザベートにも大切のものができてほんの少しだけ生きたいと思ってしまったというのがよく分かるシーンでした。


 そしてこれが一番思ったことなんですが櫂人君が全体を通してカッコイイ! 狂王櫂人君を見たあとだと皇帝と契約して以来、若干の俺様系が出てて狂王っぽさもあり本当にカッコよく見れました。もう狂王櫂人君で櫂人君=カッコイイが体に染み付いてるのでちょっとした動作ですら櫂人君カッコイイ! と思えるのが三巻読み直しでの一番の収穫だったかなと思います。
 そして拷問姫の作品を通して思うのが相当、丁寧に櫂人君の心情変化。すなわち狂王に近づくのが描かれていたんだなと思いました。
 一巻で生きる意味を、二巻で守りたいと思う日々を、そして三巻で戦って守るという覚悟を決める。正直最初の時は『グロくて面白い』だったんですけど二周目は『グロいけどその中でキャラがどんどん成長していく様が凄く丁寧にかかれててキャラがその決断に至るまでの過程が面白い』に変わっていきました。


 そして次は物語の本番である四巻。
 正直言ってここからわけがわからなくなって理解不足のシーンも多数あるので整理しながら読んで七巻に備えられたらいいなと思っています。