ラノベ 感想

読んだラノベの感想をまとめていきます。前にアメブロで書いてたりもしていましたので一部記事はそのコピペになります。また容赦なくネタバレしていくのでご了承ください

第14回MF新人賞作品~考察~

 先程、MF文庫Jライトノベル新人賞14回を勝ち上がった作品の情報が表紙絵と共に公開されましたね。

 見てない方はこちらをどうぞ。

https://mfbunkoj.jp/rookie/14th-project/sp/

 今回は12月25日に4作品発売です。

 最初はやっぱり【最優秀賞】の作品を紹介したいと思います。

『人形剣士は断ち切れない 一等審問官ガルモーの監視記録』

~あらすじ~(コピペ)~~~~~~~~~~~

 人形剣士ブレイスにはある疑いが掛けられている。奴は人形のリネットと共に魔獣を狩る独自の戦闘スタイルで名を馳せている……が、実はリネットが人間なのではないか、という疑いだ。本物の少女を操って戦っているのなら、それは攻撃魔法とされ重大な犯罪行為に値する。奴の悪行の証拠を掴むために私、ガルノー・ギルトフッド一等審問官は三ヶ月の間、監視任務に当たっていた。そんな中、世間を騒がせている「陽炎事件」の首謀者、幻術使いのバーズ捜索に同行することに。ブレイスの活躍もあり、事件は収束したがそれは、更なる陰謀の序章でもあった――。最優秀賞を受賞した、決して絶ち切れることがない、二人の絆の物語。

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 これは完全に王道ファンタジーですね!! しかも公式サイトを読む限りだと人形なのに人として疑われるみたいです。  つまりこの作品の一番の注目は『人形』であるという事実でそれをどう料理していくのか気になるところです!

 またこれだけは最優秀賞だけあり15秒のPVも用意されており、PVを見た限りだとめちゃくちゃ面白そうって感想ですよね!

 今作品は人形との絆がメインらしいですけど人形って感情が無かったと私は記憶してるんですよね。つまり感情がないのに絆がある。 それはどういうカラクリなのか、またそこら辺の人形である事実がどう物語に関わってくるのか読む前からワクワクします!

 またPVの『リネットを人形なんて言葉で同列に語ってんじゃねぇよッ!』ってセリフから主人公がリネットのことをとても大切に思ってることがわかりますよね。今回のこの2人のコンビがどのくらい『最高』とか『尊い』って思わせてくれるのかも期待したいです!!

さて、次に紹介するのは優勝賞の

『聖語の皇弟と魔剣の騎士姫 ~蒼雪のクロニクル~』

~あらすじ(コピペ)~~~~~~~~~~~~

〈聖語〉と呼ばれる言語体系が魔法の如く物理世界を書き換える時代――。 史上最強の〈聖語騎士〉を姉に持つ少年・蒼生=カレン=ブラッドフォードは、規格外の言語能力を持ちながらも、ある理由で試験で手を抜いて平均点を取り、目立たぬように〈シルヴィウス学院〉での日々を送っていた。 平凡な同級生には疎まれたりはするものの、学年首席の少女・氷乃華雪音は幼馴染みとして蒼生に寄り添い、留学生の少女・カロリーナは一途に蒼生に想いを寄せ、学院生活は穏やかに営まれていた。 だが、ある事件をきっかけに蒼生と雪音に極秘任務が下り……?  天才的問題児×完全無欠の優等生。大スケール魔法学園ファンタジー、開幕!

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 これは«聖語»の設定が面白そうですよね。  まぁ簡単に言えば魔法ですね。ただ魔法みたいな万能な物でも無さそうですね。  公式サイトを見た限りだとかなり設定が練られていますね。しかも設定だけじゃなくて世界観もかなり練られていて、かなり理屈っぽいファンタジー作品なのかなって個人的には思っています。  ただ個人的には公式サイトだけでも情報が多すぎて頭がパンクしています。  でも裏を返せばパンクするだけの情報がある濃密な作品であり読み終わった後の満足感とかがとても凄そうです!!

 ここまで設定が濃密に練られているのは難しいところは多いかもしれませんが矛盾とかご都合主義とかは無さそうですね。

続いて紹介するのは『審査員特別賞』の

『青色ノイズと<やきもち>キラーチューン ワケありJKと始める男装V 系バンド』

~あらすじ(コピペ)~~~~~~~~~~~~  自分の声にコンプレックスがある男子高校生・大上透。かつて軽音楽部のライブで散々な思いをしたことで音楽をやめてしまう。 それ以来、周囲と距離をとって過ごしていたが「ボクは、君の歌声が忘れられないんだ」とバンドに誘う謎のイケメンが登場!? なんと、その正体はクラスで一番地味な女子・音子が男装した姿だった! デートにライブ、そして≪恋≫やきもち。ワケありでクセの強い連中との日々は騒がしさを増していく。 これは不器用なヤツらがトラウマを乗り越え、懸命に≪パトス≫を歌う、苦くて熱い学園V系バンドストーリー! ――青春の爆音ノイズは鳴り止まない!

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 これはラノベに限らず文字媒体では珍しいバンド系ですね。  たしかバンド系小説だと最近人気のバンドリほ原作が小説だった気もします。  さて、これは公式サイトを読んだ感じだとキャラ設定がとても魅力的でした!

 ツンデレで死神と呼ばれているイケメン男の子、透明人間扱いで声にコンプレックスがある少年、謎のライオン、化け猫と陰口を言われる男装する女の子。

 特に個人的にはツンデレイケメンというのにとても注目しています!!  また、バンド系では欠かせないライブシーン。それをどうやって文字で表現してくるかも気になるところです!!

次で最後ですが最後に紹介するのは佳作の

『ラブコメの神様なのに俺のラブコメを邪魔するの?』

~あらすじ~~~~~~~~~~~~~~~~

「優吾よ、そんなに天真陽毬が好きなのか?」 「あぁ。俺は天真が好きだ」 「ど、どうして我のことをす、好きになってくれないのだ。我はこんなにも美しくて胸も大きいというのに。我は優吾のことが好きだ! だからわ、我と付き合ってください!」 「すまん月宮。俺はお前とは付き合えない」「そんな!? 我じゃダメなのか? お前の想いは絶対に天真には届かないぞ。何故なら、我がラブコメの神様でこの力で優吾の告白を邪魔し続けるからだ!」 「お前はそんなに俺の恋を邪魔したいのか?」「うん」 「即答!?」 「だ、だって……わ、我は、優吾のことが好きなんだもん! だ、だから、優吾は早くあの女を諦めて、わ、わわ、我を好きになってください!」

(ちょっと読みにくかったのでフリガナ削除と改行処理をしたのでコピペではありません)

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 これはかなりユニークな設定だなと思いました。また公式サイトを見ると『告白相手の名前がおっぱいに変換される』など結構ギャグ寄りの妨害を仕掛けてくるみたいですね。 見た感じだと結構ギャグに振ってる気がします。(あとすげぇぶっ飛んでる……)

 かなり変わったラブコメですがどのくらいぶっ飛んだギャグがあるのか気になりますね。

 さて、今年の新人賞の考察記事ですが以上となります。少しでも買う時の参考にしていただければいいなと思います。

クロスコネクト電脳神姫・秋桜の入れ替わり拒絶ゲーム攻略(3巻)~感想~

 久々の感想ブログ更新です。  今回の感想記事は前回に続きクロスコネクト! いやぁーーーー面白かったよ!  ぶっちゃけこれ下手したらラノベ界の天下を取る素質もあると思うんだよね☆(キャピ)

 とりあえず最近ネタバレガンガン書くぜ☆ってTwitterで公言したばかりなのであらすじは最低限に済ませて本編語るよ〜!

 まず最初は『はぁぁぁぁ?』なんですよ!! なんと学校にいる人全員を裏ゲームに強制ログインで擬似的に集団睡眠だよ♡

 いやぁやばいっすよ! ぶっ飛んでますよ!  スフィアは今まで民間人を巻き込んだことが無かったから度肝を抜かれたっすね!  でもそこから天道よりチートな星乃宮織姫という新キャラが現れて堂々の『世界征服』宣言で世界を賭けたゲームが始まります。  ゲームは簡単な『鬼ごっこ』で相手は電脳神姫一番機秋桜

 しかし相手はドジっ娘(可愛い)で意外と簡単にいけそう! 今までよりヌルゲーやんって感じで前半戦が進んでいくのですが……

――なんとゲームは垂水夕凪の敗北で終わります。

 まぁー電脳神姫一番機の固有能力がチート()  それに星乃宮織姫も頭が良いというのが理由です。そしてそのあとの展開が胸熱過ぎてクロコネで一番好きなシーンです。  基本的に鬼ごっこを続行するためには電脳神姫を持ってることが最低条件になります。 つまり裏を返せば電脳神姫さえいれば復帰出来るってわけですよね。

 もちろん逆転するのですが、もうそこの展開が最高に熱いんですよ!!  初めて垂水夕凪が他人を頼るんですが垂水夕凪が他人を頼ったって事実が本当に良い!! 分かります?? 今まで垂水夕凪は一人で裏ゲームを攻略してて誰にも弱味をあまり見せなかったのにその垂水夕凪が弱味を見せる。なんていうかギャップがあるっていうか堪んね〜〜!

 それに幼なじみの雪菜の夕凪の事は全て分かってる感がもう好きすぎた!!  これは最高ですわ!

 そうして復帰した夕凪が見事な逆転劇なんですが一度折れて復帰の流れが本当にカッコイイ!

『証明してやろうぜ――俺たちなら、スフィアのトップに負けたりしないって』

 もうもうもうもう夕凪君カッコよすぎか!!  しかも『俺』じゃなくて『俺たち』って雪菜を含んでるところが最高なんですよね!! もうそれが雪菜の事を信用してるって感じが好き尊い!!

 そして全て対策を立てて完膚なきまでに星乃宮織姫に勝利!! ちゃんと有言実行するところがホントに良いよ! 良いよ! (あと241Pの挿絵の雪菜の目がカッコイイ)

 とにかくここまで読んで言えるのは夕凪が最高にカッコイイラノベって事でした。  それで三巻が綺麗に終わると思いきや謎の二人組が現れて続くです。

 まさかのクロスコネクトで続く!?  しかもなんか禍々しい雰囲気!!

 とにかく総評としては夕凪君の心折れてから復帰の流れがイケメンで春風の言ってた『絶対に諦めない人』ってことが強く思い知らされました。もちろん四巻は買います!  クロスコネクト3巻本当に面白かったです!

クロス・コネクトあるいは電脳新姫・鈴夏の入れ替わり完全ゲーム攻略(2巻)~感想~

 お久しぶりです。今回はクロコネの感想ですがこの本自体は2週間前には読み終えています。

 『おいおい、あんなハッピーエンドからどうやって話を広げるんだ?』と不安になりつつ買ったクロスコネクトの2巻ですが結論から言ってとても面白かったです!!

 まぁ今回もゲームなんですけど、そのゲームに入る前に春風と雪菜の絡みがあるんですけど非常にそこが可愛くて百合百合しくて良かったですね。もうこのまま日常系になって問題ないんじゃないかと思えるくらいには私は好きでしたよ。

 そして今回も前と同じく入れ替わりをしてゲームをする訳ですが、また夕凪君が女の子と入れ替わってるんですよ。あー羨ましいなぁ! というのが正直な感想ですよ。ほんとに。

 ただ今回は前と違って電脳神姫がまぁなんと非協力的でありましたとさ。しかし電脳新姫に振り回されながらも夕凪君はしっかりとゲーム攻略を進めていきます。ただ今回は何度倒しても蘇るっていうチートが相手ですけどまぁそこは敢えて触れないんで読んで楽しんでくださいと。

 ていうかハッキリ言いますけど今回の電脳新姫である鈴夏の服が胸元を大胆に露出したゴスロリ服でえっちぃんですよ。まったくけしからん(本音 『いいぞもっとやれ』)

 ただ我儘に妨害するのにも彼女なりの理由があっての事だったんですよ。彼女は一言で言うならば失敗作で廃棄待ちの電脳新姫のような存在。だからこそ夕凪君の見せる希望は幻想でしかなくて、そんな幻想なら見ない方がマシだと彼女は言うのです。

 ただ、それに夕凪君が返す言葉がめちゃくちゃカッコイイ。二週間経った今でも覚えてますよ。 こんな形だけの偽物の幸せなんていらないと吠える彼女に夕凪君の言ったセリフ

『それは偽物なんかじゃない。ただの未来の前借りな。遠慮しないで貰っとけ』

 “未来の前借り”って言うところがめちゃくちゃカッコよくて読んでてウォォォとなりました。いやぁ夕凪君はカッコイイね!

 それからまぁ順当に攻略していくわけです。しかし鈴夏は定期的なメンテナンスが必要。つまり完全に開放されることは絶対にないという詰み的な状況。私はそんな鈴夏をどうやって助けるんだとワクワクしながら読んでました。

 ただ、そこで事件が起きました。  えぇ。これはかなりの大事件ですよ。

 なんと1巻のボスの天道が出てきて主人公に今回のゲームの報酬金で雇われて18時間で治して解決。

   いやいやいやいやいや、まてぇ!

 お前ここまで言っといて自分で他力本願かい!  ていうかそもそも天道さんチート過ぎません?  もしも天道さんが直せなかったらどうするおつもりだったのでしょうか?? これはなんていうかすごく腑に落ちないんですけど!!

 あそこまでカッコよく決めて最後を締めるのは主人公じゃなくて天道さんなのかーい!! という感じでしたよ。ここはせめて春風とかがうんたらにして欲しかったよ……って感じです。

 ただクロスコネクトの2巻。最後が少しツッコミたくはなりますけど全体的に面白かったです! 読みやすいですしワクワクしますし主人公カッコイイと思えました。あと今回の敵の小物臭も個人的には凄く好みでした。それに最後がハッピーエンドなのもかなり個人的には良いです。

 あれほど最後はボロクソに言いましたがそれを差し引いても面白かったです! もしも一巻を買って続き買うか悩んでるなら買って損は無いと思いますよ!

※ぶっちゃけここまでネタバレ感想書いといてあれですけど一部書いてないところもあるので楽しめると思いますよ。この感想で興味持った方は是非!

クロス・コネクトあるいは垂水夕凪の入れ替わり完全ゲーム攻略(1巻)~感想~

 新人賞受賞作にして最近なにかと話題のクロスコネクトある(ry ことクロコネを好奇心からか台風の中買いに行き一日で読み終えたのでここに感想をまとめさせていただきます。

 一つ言うとこの作品、非常に楽しいです。  読んでいてめちゃくちゃ楽しいんですよ。  面白いんですけど楽しいって感情の方が上回るくらい読んでて話運びが楽しい作品です。  それでありながら完璧過ぎるハッピーエンドで本当に良い作品です。この頃、読む作品が全て面白くて自分の直感が怖くなるレベルです。

 まずはあらすじから簡潔に言いますね。

主人公が女の子の肉体に入ってクリアしたらどんな願いでも叶う(イメージ的には)完全VRの無理ゲーを攻略する。

 まぁそれだけなんですがその女の子の肉体保持者の名前を春風と言うんですがこれはイラストレーター補正もあるかもしれませんけどめちゃくちゃ可愛いんですけどね。性格は毒の『ど』の字すら匂わせない良い子ちゃん。  そんな春風ちゃんですけど少し秘密があったりするんですけどそれは読んでお確かめください。

 しかしこの作品は起承転結がしっかりしてて盛り上がる場面が本当に盛り上がります。  一度主人公の心が折れてしまうんですけどそこからの復帰からの王手が非常にカッコよかったですね。主人公がちょっとだけカッコいいのも個人的には非常に良いです。

 あと一番良いのがヒロインが多すぎないこと! 他に女の子もいますが主に主人公の事を意識してるヒロインが春風と幼なじみの雪菜の二人なので薄っぺらくならなくて良いです。  それと私自身は最初の方は春風=雪菜かなとか思いながら読んでいたら掠りもしなかったです(笑)

 ストーリーの盛り上げ方もしっかりしており文章も変に固くなくて読みやすいですけどこの作品の一番はやっぱり嫌なキャラが誰一人としていないということだと思います。

 一応、悪役はいるんですが外道ではなく律儀で自分の考えがしっかりしてるので不快感はありませんでした。いや、まぁ考え方は外道と言えば外道なんですけどなんだかんだ言って約束は守る辺りが外道じゃないと思いました。

 あと個人的な感覚なんですが電撃文庫さんのソードアート・オンライン(SAO)って作品を読んだ時と同じ類のワクワク感と読みやすさがあったのでSAOと同じ系譜なのかなとか思いました。  もしアニメ化したら作画さえ悪くなくて変な脚本家じゃなければ多分SAOと同レベルのヒットをするかなとか考えたりします。

 とりあえず言えることはこの作品は面白い! (楽しいけど最終的には面白いに行き着く)  その一言に限りますね。  ただ面白いんですけど『これだ!』といえる大きな個性はないですね。しかしその分、変な捻りなど無く王道的な面白さがあります。  あとは綺麗に終わりすぎてこの後どう続くんだって感じになりました。  さすがにこれ以上続けるのはラブコメ展開にでもしない限り蛇足になる気がします。

 あ、もし春風と雪菜の百合ラブコメあるなら喜んで買いますよ。

 だけど続きを読まないでこれ以上とやかく言うのもあれですからとりあえず二巻読みます!  だって普通に面白かったですもん!  ヒロイン可愛かったですもの!  とりあえず二巻を空が晴天になった時に買いに行きたいと思いました。

 そして一つ言えるのは一通りラノベを読み終えて変な捻りや出オチみたいな設定が無くて純粋に面白い作品を読みたいなら『クロスコネクト』を読みましょう!

異世界拷問姫のアリスたんと西野カナの『トリセツ』が相性良すぎる件についてwww

 事の発端はテレビ付けてたらなんかトリセツ流れてきて『そういえば酷い歌詞って話題になってたな』と思いながら聴いてたんです……  それでふと『アリスたんの歌じゃねぇ!?』と思ったんです。ここからはその根拠について歌詞と比べながら解説していきたいと思います。ぶっちゃけ異世界拷問姫7巻の感想記事まだなのに良いのか!? と思うところですが忘れないうちに書きまとめたいので……

(趣味全開の記事だけど笑って許してね) (そもそもトリセツの方が異世界拷問姫より先に出来てるので全ては偶然の一致です)

 まず最初に『この度はこんな私を選んでくれてどうもありがとう』とありますがこれは“こんな私(世間様を舐めきっているドクズな私)だけど選んでくれてありがとう”と考えると「もしかしてアリスたんの事!?」となってきます。 これはもしかしたらルイスにアリスたんが「私の魂を選んでくれてありがとう」という意味なんじゃないですね??(違う)

 次は『ご使用の前にこの取扱説明書をよく読んで』とありますがこれはアリスに命じて人を殺す時の戦い方とか師事のだしかたとか覚えておいてねって意味でも通じますよね??

 そして次は『ずっと正しく優しく扱ってね』 もうこれは簡単ですよ。虐待を受け続けてきたアリスたんがもう痛いのが嫌で優しくしてほしいという意思表示!! もっと言うならば“正しく”は人として扱ってという意味なんじゃないですね??

『一点物につき返品交換は受け付けません。ご了承ください』は異世界拷問姫は私以外の他に誰もいないから交換は出来ないけど把握してねって感じでしょうーー!

『急に不機嫌になることがあります』は七巻の作中でエリザベート相手に頻繁に不機嫌になってるので説明不要。

『理由を聞いても答えないくせに放っとくと怒ります』はアリスたん放置すると怒りそうだしね♪

『いつもごめんね。でもそんな時は懲りずにとことん付き合ってあげましょう』いつもごめんねは知らんげ“とことん付き合ってあげましょう”はもうアリスたんがお喋りに付き合ってほしいのは作中から明白じゃないですかー

『定期的に褒めると長持ちします。爪がキレイとか小さな変化にも気づいてあげましょう。ちゃんと見ていて。でも太ったとか余計なことは気付かなくていいからね』ここら辺は知らないけどアリスたん褒めると長持ちしそう。ていうかあのアリスたんがここまで考えられるようになってたらもう幸せそうで色々としんどい。恋するアリスたん良いよね!!

『もしも少し古くなってきて目移りする時は ふたりが初めて出逢ったあの日を思い出してね』これはルイスに呼ばれた日のことですよね。古くなって目移りはエリザベートなど他の戦力が魅力的にルイスがしそうです。そしてこれに嫉妬するアリスたんが可愛いよ!!

『これからもどうぞよろしくね。こんな私だけど笑って許してね。ずっと大切にしてね。永久保証の私だから』もう“これからもどうぞよろしくね”辺りは説明不要でしょ。“永久保証の私だから”は櫂人君と同じ人造人間の時点で当たり前ですよねー。腕が落ちても元に戻ることが保証されてますよ♪

『意外と一輪の花にもキュンとします』これは作中でもアリスたんは庭園の花を摘んでましたしやっぱり花にキュンとするんじゃないですかね?

『何でも無い日のちょっとしたプレゼントが効果的です。センスは大事。でも短くても下手でも手紙が一番嬉しいものよ』ここら辺は知らんけど不思議の国のアリスのファンである以上、文字で書かれた気持ちというのは好きそう(偏見)

『もしも涙に濡れてしまったら優しく拭き取ってギュッと強く抱きしめて』ここも知らんけど甘えるアリスたん可愛いよ!

『あなたにしか直せないから』そりゃ人造人間の怪我を治せるのはルイスくらいだわ。 (直す(物理))

『これからもどうぞよろしくね。こんな私だけど笑って頷いてずっと大切にしてね。永久保証の私だから』ここら辺はさっきも説明したしカット!

『たまには旅行にも連れてって記念日にはオシャレなディナーを柄じゃないと言わずカッコよくエスコートして広い心と深い愛で全部受け止めて』アリスたんは生前虐待を受けていて外の世界を知らないから旅行で外の世界を知りたいんじゃないですかね?? 後半は知らね

『これからもどうぞよろしくね。こんな私だけど笑って許してね。ずっと大切にしてね。永久保証の私だから』説明不要。カット。

というわけで私はアリスたんと西野カナさんのトリセツのシナジーがやばいと思いました! よって私はアリスたんのイメージソングは何かという話になったら『トリセツ』を推します!

 しかしトリセツって最初は自己中女子って感じですけど『全て奪われたけど再び得た女の子』の心中を歌った曲だと考えるとかなり神曲じゃないですかね??

異世界拷問姫6巻感想(二周目)

 さて、この異世界拷問姫二周目感想シリーズもこれで最後となります。ついに櫂人君編の完結となる第6巻!!

 虐待されて死んだ少年は異世界に転生して何を得て、何を思うのか。  それが全て語られる巻でございます。  櫂人君は最初は無力な少年でした。  エリザベートに召喚された当初は『もう人生に疲れたんだ。殺してくれ』というレベルでしたがそこでヒナに会って初めて守りたいものが出来て、悪魔の戦いの中で家族の温かさを知っ……それを教えてくれた。また、自分を救ってくれたエリザベートをヒーローだと言い挙句の果てには

『お前のためならなんだって出来るし、なんにでもなれるよ』

 とまで言うようになります。  そして櫂人君はエリザベートのために世界の敵となり遂にはそのエリザベートを救うために『狂王』として世界を引っ張る存在になりました。しかし櫂人君はそれでも本質は無力な少年なのです。それでも櫂人君はエリザベートを救いたいの一心でその場所に立つのです。

 これは恋の物語ではありません。  愛の物語なのです。  エリザベートの元には常に愚鈍な従者が一人いました。たったそれだけのことなのです。

 狂王となった櫂人君は全人類の王として血を吐きながらも戦線に立ち、悪魔から皆を守ります。どこか無邪気に笑顔を作るんですけどそれがとても痛々しくて……  でも世界を救うためにはエリザベートを殺さなければなりません。果たして櫂人君はエリザベートをその手で殺せるのでしょうか?  間違いなく殺せないでしょう。  だってエリザベートは彼にとって唯一のヒーローなんですから。

 そしてそんな課題にぶつかりながら櫂人君は嫁であるヒナとかつてエリザベートとヒナと櫂人君の三人で笑いあった家であるエリザベートの城でお家デートします。  その時に櫂人君が日記を書くのですがそこには

『俺はここにいた。俺の大切な人達もここにいた。どうか、そのことだけ忘れないでくれ。たとえ、この先に何があったとしても』

と書かれています。  もう『忘れないでくれ』ってセリフが本当に重く重くて辛いって感じなんですよね……  さらに最後には

『これを誰かが読むとき、俺はもう帰れなくなっているだろう。この日記を、二人がいつか読む日は来るのだろうか。もしも、読むことがあるのならば、どうか、元気で。愛してるよ。心から。』

 あーーーーーーもう無理!!  愛を知らないで育った少年が『愛してるよ。心から』なんて……もう辛い……  しかもその後の展開を知ってると本当にグサグサと刺してくるんですよ……

 そしてそんな日記を書いて最終決戦。  そこで櫂人君がエリザベートと会うのですがその時の会話がもう泣けてきますよ。

「貴様が言ったのであろう! 最後まで余の傍にいると、他でもない貴様が!」 「大丈夫、約束を守るよ」

 エリザベートは櫂人君が離れることを理解して約束に縋ってまで呼び止める。もうそれが本当に辛い……そして櫂人君が喋った時の表情の描写はないんですがエリザベートに優しく微笑みながら言ったのが想像に容易いのが……もうホントに辛い……

 そして最後に

『大好きだよ。エリザベート

 最後の最後に一番ストレートに自分の本心を告げる櫂人君がもう“ああぁぁぁぁぁぁ!!”って感じなんですよね!!

 そして櫂人君はエリザベートの役割を全て受け継げ世界の再生と破壊を行い、自身は飛び込んできたヒナと一緒に結晶の中に閉じこめられて永遠に生き続ける。  そうして世界は救われました。

 櫂人君はそうなって最後に

『俺は、産まれてきてよかったと』

 最初は死を望んだ少年が生に感謝。  もうホントしんどい……  そしてあんまりな展開……

 世界的にも物語的にもハッピーエンドでも私からしたらもうこれはバッドエンドです。  櫂人君はその結末に不満はない。  でも、櫂人君には最後の最後までエリザベートと笑って過ごして欲しかった。  でも櫂人君はこの展開で満足してる。  それがとても辛いんですよね……

 それが六巻であり異世界拷問姫の一部の完結なんですよね。

これは恋の物語ではない。(エリザベートというヒーローへの)憧れと(自身を犠牲に世界を救うという)愚行と、幸福な愛の物語だ。

 とても最後は悲しくて辛くて、でも最高な物語。それが異世界拷問姫でした。

 ……まぁ、まだ続くんですけどね!!!  しかも次はアリス・キャロルっていう私のお嫁さんも出てきますしね♪

 以上で異世界拷問姫二周目の感想を終わります。もしかしたら後日1巻~6巻の総評記事を書くかもです。

異世界拷問姫5巻感想(二週目)

 個人的に一番大好きな5巻です!!!  読み直してて思ったのはこれは今までの拷問姫とは違い冒険録だなって感じでした。

 目指すは世界の果ての氷の大地!!  まさしくそれは王道ファンタジーの冒険録でしかもドラゴンまで出てきます!  最初のうちは結構コミカルに進んでいき読み直しとしてはこんなほのぼのだったかーって感じにさせられました。ただこれが最後のほのぼのとしたシーンだと分かってるとジーンと来るものがあります。そして櫂人君が両腕を組んでスーと氷の大地を滑るシーンで、それに対してみんなが好き勝手コメントするんですが実はこれがエリザベートと最後の冗談の言い合いなんですよね。  もう誰がそうだと分かるでしょうか?  そう考えるとこんなワンシーンが重くのしかかってくるのです。

 そしてまぁハチャメチャと色々なことが起こりますがその後に『墓守』ってキャラが出てくるんです。

 あれ、『墓守』って可愛くね??  最初は特になんとも思わなかったのですが読み直すとこんなに可愛いキャラがいたのかーって感じでしたね。あと半悪魔化させられたイザベラと戦うイベントがあるのですが一周目では、さらっと読めていたものの二周目では『う、辛……』って感じでした。ただここでの櫂人君が少しカッコよくてここまでみんな葛藤してたか! って感じになってちょっと新鮮味がありました。

 ただやはりここら辺になると常に殺伐としてて、またキャラも成長しきってるため『あー尊い』って思うことは殆ど無いので個人的には二周目も一周目もあんまり変わらないかなって感じでした。

 ただ最後の櫂人君がエリザベートに言う『俺は世界が滅ぶより、お前がいなくなる方が嫌だ!』はもうこの一言だけで櫂人君がエリザベートをどう思っているのかがよく分かる言葉でほんとに好きです。考えてみたら櫂人君は二巻以降は常にエリザベートのために動いていたわけなんですよね。ここら辺の絡みが今までの櫂人君とエリザベートの積み上げてきたものがよく描かれていてほんとに好きです。もう大好きです。 そしてそれに対してのエリザベートの回答

――飲み込むも吐き出すも、貴様次第。 だがな、出来れば生きよ、カイト。

――ソレで、世界を救え。貴様にはそれが可能な強さと無駄な根性がある。

――お前は世界一馬鹿で――余の自慢の愚鈍な従者だ。

 分かります??  これが最初で最後のエリザベートが櫂人君に頼るシーンなんですよ??  もうほんとに尊いというかなんというか……

 そして櫂人が親指を立てて二人で悪い顔で笑い会うのは子供が悪戯を企むかのようでほんとに無邪気で凄く可愛らしいけど、どこか寂しげな感じがするんですよね。もう二人のその関係が大好きです。

 そんな感じで櫂人君はエリザベートの力を引き継ぎ、世界を……いいえ、エリザベートを救うために狂王となるわけです。

 そして私はその狂王櫂人君が大大大大好きなんですよね。狂王櫂人君はいつもの櫂人君と違って自分に全てがかかってる責任感からか俺様系になるんですけどそれがめちゃくちゃカッコイイんですよ!!

 その櫂人君の『今だけは俺が王だ。盲目的に、俺に従え』ってセリフがもうほんとにカッコイイ!これは二周目だろうが三週目だろうが間違いなく最高に盛り上がるシーンで私が一番異世界拷問姫という作品の中で大好きです。

 一周目はただカッコイイだけですが二周目になると櫂人君の覚悟や絶対に助けるって意志を感じられる言葉でほんとに良き良きの良きですよ!

 そんなカッコ良く締められる5巻。  読み直し全体の感想としては全員に予想以上の試練がのしかかっていて、櫂人君が異世界で得たものが全て活かされる回だと思いました。  櫂人君が初めて得たものを必死に守ろうとして、その結果、狂王になるのは実に無邪気で狂っていてほんとにかっこよかったです!  最初、5巻を読んだ時は『狂王櫂人君かっけーーーー』だったんですけど二周目だと櫂人君とエリザベートの関係を振り返った上で読んでるので狂王になる過程がより分かってさらにかっこいいと思えました。やっぱり私の一番好きな巻は5巻でした。