ラノベ 感想

読んだラノベの感想をまとめていきます。前にアメブロで書いてたりもしていましたので一部記事はそのコピペになります。また容赦なくネタバレしていくのでご了承ください

異世界拷問姫2巻感想(二週目)

 少し時間はかかりましたが二巻も二週目を終えました。

f:id:Alice_peropero:20181125014954j:image
 さて、今回は二巻を読んだわけですけど正直言って1巻の読み直しよりも面白い!
 いやー最初の宴がほんとに狂気そのもので『あれ? こんなに狂ってたか』と戦慄させられました。しかし二巻でも相変わらず肉屋の出番は少なく、よくあれで印象に残ってたなというのが本音です。


 2巻は主にヒーローの話です。
 櫂人君の存在そのものがヒーローの存在を否定する。だからこそ櫂人君はヒーローを信じない。
しかし櫂人君はエリザベートという彼にとってヒーローに会い、少しだけ変わっていきます。
 少なくともエリザベートのためなら人の道を踏み外してはいいと思えるために。
 今回は終始エリザベートは戦闘不能で櫂人君が自分でどうにかするしかない展開が多いです。
 だからこそ大きく櫂人君が成長して狂王へと一歩近づく回となっており6巻を読んでると『櫂人君はこうして狂王への階段を登るんだな』と思えてほんとに面白かったです。 
 そして何より軍服櫂人君が見れます。
 軍服の櫂人君はほんとにカッコイイです。


 またリア友とも少し話してたのですが途中で櫂人君が死人に「家族とか親とか俺にはよくわからないけど、子供を盾にしなかったのは……それは凄いことだって、そう、思います」って言うシーンがあるのですが現在、敬語を使えない主人公が増えてる中で死人にまで敬語を使える櫂人君さすが! という話です。(どうでもいい)
 もしも異世界に行く前の櫂人君だったら間違いなくこんなことは言わなかった。それどころかなぜ盾にしなかったのか理解すら出来なかったと思います。しかし櫂人君は死者に向かって弔いの言葉を言うことが出来ました。これはほんの少しながら櫂人君の成長、櫂人君が愛を理解出来るようになったという描写でもあると個人的には思っています。


 二巻は櫂人君が狂王の階段を歩み、愛を理解して誰かを守りたいと思う回です。
 そして二巻を最後にヒナ、エリザベート、櫂人君の三人が揃って笑い合うシーンは来ません。
櫂人君が皇帝と契約してまで望んだ平和はもう二度と訪れないのです。
 ただそれでも愚鈍なる従者“瀬名櫂人”は最後の最後まで拷問姫エリザベートの傍にいました。
 読み進める度に最後が分かってる分、辛いものが少しだけありますが私はこれからも読み進めてもう一度櫂人君の行く末を見届けたいと思っています。